それいけ!ハタノシステム調査団

それいけ!ハタノシステム調査団 vol.08

インタビューを受ける先輩社員

自分の仕事に誇りを持って、
よい設備を作っていく。

教えてくれた先輩

技術部 設計課 J.Kさん(2008年度 中途入社)

2008年に中途入社。CAD オペレーター、現場管理の経験を経て、現在は発電設備の設計業務に従事。

図面は自己満足じゃなくて、使われてこそ意味がある。

先輩は中途入社されたんですよね。入社当初の印象はどうでしたか?

第一印象は、とにかく電話が鳴りっぱなしで、すごく忙しい会社だなと思いました。今はテレワークをする人もいますが、当時はみんな基本的に会社にいて、今よりも社内が賑やかでしたね。最初は、設計ではなく、CADオペレーターとして入社したので、設計は別の人が担当していて、私は図面の修正や作成を任されていました。

現在はCADオペレーターはいないですよね?

そうですね。今は設計者や現場担当者も自分で作図することも多いですが、当時はCADを使えない現場担当者も多かったので、そういうサポートの役割が必要だったんです。その後は1年間、現場管理をやりました。

現場管理も経験されたのですね。実際に現場に行くことで、新しく学んだことはありましたか?

それまでの自分は、性格的に1ミリ単位で細かく考えすぎるところがあったのですが、現場では細かい精度より、調整しやすい設計のほうが大事だと気づきました。現場では必ず微調整が必要になるので。

それは、現場ならではの気づきですね。

あと印象的に残っているのが、雪の日に現場に図面を持って行ったとき、図面が濡れてボロボロになりました。それを見たベテラン社員が「図面もそれだけ使われたら本望だな」って言ってくれたんです。それがすごく嬉しくて、「図面は自己満足じゃなくて、使われてこそ意味があるんだ」と実感しました。現場での読みやすさ、使いやすさこそ意味があるんだと思います。

先輩社員

お客様と一緒に作り上げる仕事。

ハタノシステムでの設計の仕事のやりがいって、どんなところにありますか?

発電設備の設計は、ゼネコンさんやサブコンさんと協力しながら作り上げる仕事です。ただの「下請け」というより、専門性の高さから、お客様に任される部分が多いんですよね。
ただ言われたことをこなすだけではなく、お客様から特に指定がない部分でも、自分で考えて必要だと思えばこちらから提案する。そうすることで、より良い設備を作れるんです。

お客様によってはこちらが教える立場のときもあるんですね。どんなことを心がけていますか?

お客様に言われてなくても絶対にやらなければいけないことは、必ずやるようにしています。
例えば、今ここでチェックしておかないと後で発電機が動かないかもしれないとか、地震で壊れてしまうかもしれないという不安があれば、必ずやります。自分の仕事に誇りを持つことは仕事をするうえで大切だと思いますね。

やり遂げたときの達成感も大きいですか?

そうですね。特にトラブルを解決したときは達成感がありますね。あるとき、排気ガスが想定とは違う方向に流れてしまったため、排気ガスの熱で不具合が発生したことがありました。原因を突き止めて復旧方法を考えるために、根拠になる計算書を作る必要があったんですが、当時は熱の計算について詳しくなくて。誰もいない日曜日に会社の資料を漁って、何とか使える数式を見つけたときは、本当にホッとしましたね。

そういう経験を積むことで、設計のスキルも上がっていくんですね。

そう。トラブルがあると新しいことを学ぶチャンスになるし、緊急時ほど集中力が上がるんですよね。火事場の馬鹿力じゃないけど(笑)。

先輩社員

不完全でも難しいことに挑戦することが大事。

若手社員や、これから入社する人に期待することはありますか?

「難しい仕事に挑戦すること」と「難しい仕事を最後までやりきること」ですね。簡単な仕事を丁寧にじっくりやったとしても、成長のスピードは遅いです。不完全でも難しいことに挑戦して自分で考えてもがく方が、結果的には成長が早くなると身を持って感じます。

失敗を恐れず挑戦することが大事ですね。

それと頼まれていなくても「これをやった方がいい」と思うことはやることも大切です。図面を書く時も、言われてないけど必要だと思って考えた結果は図面に表現して、先輩に見てもらった方がいいです。その分フィードバックをもらえて、結果的に成長につながるんです。私は、図面を書く時、自分の考えを伝える手紙だと思って書いていますね。

最後に、新人にアドバイスがあればお願いします。

「本を読んでほしい」ということですね。仕事に関係なくてもいいので、いろんなジャンルの本を読むことで、視野が広がるんですよね。自分の業界だけで考えていると、解決策が狭くなりがちですが、他の業界のやり方を知ることで、新しい視点が得られるんです。

どんな本を読んだらいいと思いますか?

例えば、建設業界の技術書じゃなくて、全然違う業界の技術書を読むと、「こういう方法もあるのか」と気づくことがあります。僕自身、発電機業界の専門書ではなく、熱の計算に関する本を読んで、実際の仕事に役立てたこともあります。視野が広がると、仕事の進め方も変わってくるので、ぜひ読書を習慣にしてほしいです。

真剣に話を聞く若手社員

調査団
編集後記

技術部D.N

現在、最先端で設計業務をやられている方が、CADオペとして会社に入ってきたというお話は初耳でした。深い知識や図面に対する細やかな視点は、入社から今までの膨大な作業の積み重ねであることを感じます。私もボロボロになるまで使用されるような図面を作成できるようになりたいと思いました!

営業部T.A

「現場では必ず微調整が必要になる」という話を伺い、どの仕事も臨機応変に対応する力が必要だと感じました。事前に起こりうる可能性を洗いだし、準備することの大切さを再認識しました。

営業部Y.H

トラブル解決のために、詳しくない分野でも最後まで調べて対応しきったというお話が印象的でした。私もわからないことや困ったことを新しい学びの機会として捉え、仕事のスキルアップに繋げていきたいです。

先輩社員と3人の若手社員が笑顔で映っている職場の風景