日本司法書士会連合会 第2回男女共同参画推進室研究会レポート

2022年12月28日

2022年12月12日、弊社代表取締役専務 波多野麻美が日本司法書士会連合会 第2回男女共同参画推進室研究会で講演させていただきましたので、ご報告します。

司法書士とは、みなさまもご存じの通り、登記、供託、訴訟など多岐に渡る分野の法律事務の専門家であり、「国民の権利の擁護し、もって自由かつ公正な社会の形成に寄与することを使命とし、常に品位を保持し、業務に関する法令及び実務に精通して、公正かつ誠実にその業務を行わなければならない」という重い責任を担って業務に取り組まれています。

日本司法書士連合会は、全国50の司法書士会によって組織され、司法書士の品位を保持し、その業務の改善進歩をはかるため、指導、連絡、司法書士の登録に関する事務を行うことを目的に活動されています。

同連合会では、「多様な人材の活躍」について積極的に取り組まれていて、今回は、2017年に公益社団法人東京⻘年会議所初の女性理事長を務めた弊社代表取締役専務 波多野麻美に講演の依頼をいただきました。

 

当日は、オンラインで開催され、同連合会役員や全国24司法書士会役員など総勢52名の方が参加されました。

最初に日本司法書士連合会の小澤会長がご挨拶され、波多野専務の講演が始まりました。

 

 

 

テーマは「ダイバーシティの理解と身近な事例を通した考察」。

講演内容について、簡単にご紹介したいと思います。

現在、テクノロジーの発展により、時間や距離等のあらゆる壁がなくなり、とてつもない速さで時代が変化しています。

世界のフラット化や価値観の多様化に伴い、組織にもダイバーシティ&インクルージョンが求められています。

つまり、多様な人たちが活躍し、新しい価値を生み続ける組織にならないと、生き残っていけない時代になっているのです。

女性活躍はダイバーシティ推進の第一歩でもありますが、2022年のジェンダーギャップ指数においては、日本は146カ国中、116位となっています。

 

ダイバーシティ&インクルージョンの妨げになるのはステレオタイプの思考です。

ステレオタイプの思考とは、私たちの生活のさまざまな場面で存在し、人の属性をもとに先入観や固定概念で決めつけてしまうアンコンシャスバイアス(無意識なバイアス)のひとつ。

アンコンシャスバイアスは、誰しもが持っているものであり、完全に無くすことはできません。

女性の活躍推進なかなか進まないのも、ステレオタイプの思考による影響があり、それは、性別や世代に関わらず、すべての人にかけられているものだと言えます。

まずは、自分自身が持っているアンコンシャスバイアスに気付くこと。それには、対話をすることが大切です。

様々な人と対話し、「違いは宝」と思える思考へ転換すること。その人自身の中にある個性(多様性)を見ることに注力できるようになること。そして、自分の個性に自信と誇りを持って生きることができるようになること。

ひとりひとりが人との関わりを通して、思考を変え、行動を変えていくことが必要なのです。

 

波多野専務は、東京青年会議所において、国内だけではなく海外の組織とも連携し、様々な取り組みを通して、ダイバーシティを推進して来ました。

現在は、ハタノシステムにおいて、女性活躍推進をはじめ、ひとりひとりの社員が活躍できる活気にあふれた組織づくりに取り組んでいます。

 

東京青年会議所では、13か国から来た58人の組織のリーダーを経験

 

全社員向けに研修を実施

 

講演の後は、日本司法書士会連合会の参加者の方々の間で、活発に質疑応答や意見交換を行われました。

高い専門性を持った司法書士の方々も、それぞれ状況や価値観が異なるため、どのように意見を共有し、協働できる仕組みづくりをしていくかが課題になっていることを感じました。

 

 

それぞれが多様性を受け入れ、活躍し、新しい価値を生み出せる社会。

そんな未来を想像し、自分でも取り組めるダイバーシティもあるのではないかと感じられた機会となりました。

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