ヤンマー汎用エンジン基礎研修 受講レポート

2023年07月28日

入社1年目の新入社員でヤンマーのエンジン研修を受講しました!滋賀県長浜市にあるヤンマーグローバル研修センターでの2.5日間の様子をお伝えします!

 

【1日目】

研修1日目は午後から始まります。

電車が遅延し、あわや遅刻となるところでしたが、急ぎ足で研修場所に向かい時間に間に合いました。

まずは研修に当たって工具の使い方、エンジンの概略説明を受けます。エンジンを分解して、組み立て直す。

説明を聞きながら期待が高まります。

 

 

3人1組になりエンジン分解が始まりました。普段私たちが扱っているエンジンより小さいですが、備わっている部品はほとんど同じです。

ディーゼルエンジンの圧縮の強さを感じるために手回ししたのですが、1分で1回転させるのもやっとでした。実際には1分間で1800回転も回るのですから驚きです。

 

 

消音器、フライホイールと大きな部品を分解していくうちに段々とエンジンが小さくなっていきます。エンジンを分解しないと見ることができない部分が露わになり感動しました。

質問などが飛び交い、少し時間が押し気味に。ペースを上げますが想定よりも分解が進みませんでした。まだまだ挽回は可能と伝えられましたが、2日目は30分繰り上げのスタートということが告げられました。2日目の頑張りに期待して1日目の研修は終了です。

 

1日目の研修後は同期の皆と長浜の街を少しだけ散策。町のお店は定休日が重なってしまって、夜ご飯を食べる場所が自由に選べず少し残念な思いをしましたが、それでも同期と楽しい話をしてよい時間を過ごせました!

 

【2日目】

1日目の遅れを取り戻すために、30分早い8:30集合で2日目がスタート。

午前中は、1日目に学んだエンジンの仕組みについて復習し、ギヤトレインと潤滑油経路・ポンプ・フィルタの説明を受けました。

ギヤトレインについて、クランクギヤ(ピストンが上下して回転している部分)とカムギヤ(タペットを押し上げて吸気弁と排気弁をコントロールしている部分)の間に、軸間距離や回転方向を合わせるためのアイドルギヤという部品があるのですが、なるべく同じ歯が噛み合わず、同じ歯が摩耗しすぎることのないような歯数に設定されており、緻密に計算された設計に驚きました!

 

午前終了までに分解完了まで行うことができました!
分解が終わり、最小になったエンジンブロック!

 

 

 

分解した物は組立の時を考え、順に並べていきます

 

【3日目】

3日目でも表情は明るく
早くエンジンに触れたいという気持ちが溢れています!

 

いよいよ最終日を迎え、残りのエンジンの組み立てを完了し、元の姿に復旧したら、遂に試運転です!!果たして、我々が組み立てたエンジンは無事に動いてくれるのでしょうか…。緊張の瞬間です(ドキドキ…ドキドキ…)。

 

トップバッターのチームは問題なく運転していましたが、2番手だった私のチームは燃料ポンプの入り口のボルトを締め忘れてしまい、燃料が漏れてきてしまいました。

直ぐにボルトを締め直し、再度確認をして…無事、始動!(よかったぁ…)

 

チーム全員で再度不備がないかを確認します

 

今回、たった一か所の締め忘れでもエンジンが運転しないことと運転前の確認は必ずやらなくてはならないことを身をもって学ぶことができました。

 

燃料噴射ポンプとガバナの内部構造も実際に見せていただきました
(これは中々お目にかかれません…!パシャパシャ!)

 

全チームのエンジンも起動し、試運転は終了。会場が安堵に包まれました。

最後に残りの座学を受け、確認テストを行って濃厚な3日間の研修が修了致しました。

 

入社して約3ヶ月が経ちましたが、エンジンについてはまだまだ勉強中です。今回の研修は、そんな我々にとって渡りに舟のような機会でした。実際に解体から組み立てを行いながら、内部の構造を学ぶことができ、理解と自信につながりました。学んだことを活かしながら、今後の業務も励んで参ります。

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